チャレンジカップは1998年に新設された最も新しいSGレースです。
毎年11月下旬に開催され、その年の総決算ともいえるグランプリへの最終チャレンジとも言われています。
賞金総額は3300万円となっており、このレースに優勝すると一気に賞金ランキングの上位に食い込むことができるためです。
チャレンジカップの大きな特徴は参加選手の選出基準です。
SGレースの大半は同レースの昨年優勝者や直近SGの優勝者、昨年グランプリで優勝戦を完走した選手は優先的に出場できるのですが、チャレンジカップではそのような優先出場権はありません。
期間内の賞金獲得の多い選手から順に出場権を得ることができます。
チャレンジカップの出場条件
チャンレンジカップに出場できる選手は同年の1月1日~10月31日までの獲得賞金上位者34名です。
昨年のチャレンジカップ優勝者であっても、優先的に参加できるといったことはないため本当に稼げている(強い)選手が集まるレースとなっており、選手同士の実力派差はそれほど大きくありません。
ただし、近年はナイター開催が増えているため、その点には注意しておく必要があります。
チャンレンジカップの結果まとめ
過去10回のチャンレンジカップの結果をまとめてみました。
開催 | 開催競艇場 | 優勝者 | 着順 | 2連単払戻金 | 3連単払戻金 |
---|---|---|---|---|---|
第22回 | 桐生 | 石野 貴之 | 1–4–2 | 410円 | 1,560円 |
第21回 | 芦屋 | 馬場 貴也 | 1–2–5 | 350円 | 1,260円 |
第20回 | 下関 | 毒島 誠 | 1–2–4 | 340円 | 970円 |
第19回 | 大村 | 石野 貴之 | 1–4–5 | 430円 | 1,960円 |
第18回 | 芦屋 | 笠原 亮 | 1–3–6 | 740円 | 4,950円 |
第17回 | 下関 | 太田 和美 | 1–4–6 | 700円 | 4,460円 |
第16回 | 津 | 森高 一真 | 1–3–6 | 590円 | 2,940円 |
第15回 | 児島 | 平尾 崇典 | 1–2–3 | 420円 | 1,270円 |
第14回 | 大村 | 田村 隆信 | 1–2–5 | 490円 | 3,170円 |
第13回 | 唐津 | 今垣 光太郎 | 1–4–3 | 690円 | 2,220円 |
1号艇1着率:100.0%
1号艇2連対率:100.0%
過去10回すべて1号艇が1着と驚きの結果になっています。
更に遡って結果を調べてみると…。
開催 | 開催競艇場 | 優勝者 | 着順 |
---|---|---|---|
第12回 | 常滑 | 原田 幸哉 | 1–4–6 |
第11回 | 浜名湖 | 坪井 康晴 | 1–6–4 |
第10回 | 浜名湖 | 湯川 浩司 | 1–4–3 |
第9回 | 丸亀 | 三嶌 誠司 | 1–5–2 |
第8回 | 芦屋 | 上瀧 和則 | 1–5–6 |
第7回 | 児島 | 田村 隆信 | 4–3–1 |
第6回 | びわこ | 烏野 賢太 | 1–3–4 |
第5回 | 津 | 植木 通彦 | 1–2–3 |
第4回 | 児島 | 西島 義則 | 5–6–1 |
第3回 | 住之江 | 濱野谷 憲吾 | 1–5–2 |
第2回 | 平和島 | 今垣 光太郎 | 6–5 |
第1回 | 平和島 | 江口 晃生 | 1–2 |
※第2回(1999年)は開催当時、3連単は未導入となっています。
第8回(2005年)から第22回(2019年)まで15年連続で1号艇の1着が続いていることがわかります。
次に第8回~第22回までの開催場の内訳を調べてみると以下のようになっています。
開催場 | 開催数 |
---|---|
芦屋 | 3回 |
浜名湖 | 2回 |
大村 | 2回 |
下関 | 2回 |
唐津 | 1回 |
津 | 1回 |
常滑 | 1回 |
児島 | 1回 |
桐生 | 1回 |
丸亀 | 1回 |
季節や当日の状況によって変わりますが、どの競艇場も年間を通してみると1コースの勝率は50%以上と1号艇にとって不利な競艇場ではありませんでした。
もし、開催場が戸田や江戸川、平和島のように1号艇の勝率が比較的低い競艇場で行われていれば1号艇の15連勝という記録は生まれていなかったのかもしれません。
1号艇が強いというジンクスはありますが、しっかりと選手や競艇場、当日状況、モーターの良し悪しを考えた上で予想を行うことが大切です。