同じ競艇場でも季節によってレースの展開や結果が異なる場合がある？

日本には四季があり、競艇は全て屋外の競技水面で行われるため自然の影響を受けやすいです。
そのため、同じ競艇場であっても季節によってレースの展開や結果が異なることも珍しいことではありません。

このページでは季節によってどのような変化が起こるのか、予想を行う際に注意すべき点などをまとめました。

競艇場ごとの季節別データから傾向を知ろう

競艇の公式サイトから各競艇場の季節別データを確認することができます。
こちらのページでは季節以外にもコース別入賞率やコース別の決まり手、枠番別コース取得率などを確認することが出来ます。

手順

びわこ競艇場のデータをもとに説明していきます。
まずは季節別の結果を見てみると…。

注目すべきは1コースの1着率で春と冬と比較すると約15％の開きがあります。

競艇では1コースの1着率はおおよそ50％と言われていますので、全国的に見ても春～夏の1コースは弱いといえる結果です。
しかし、秋から冬にかけては50％を超えており平均的な数字になっています。

同じ競艇場でも季節によってはここまでの差が出ることもあるため、予想の際は季節による傾向も把握しておく必要があります。

では、なぜびわこ競艇場ではこのような差が生まれているのでしょうか。

雪解け水による水位の上昇

春から夏にかけて琵琶湖には雪解け水が流れ込みます。

そのため、水位が高くなることが増え、普段のスタート位置からの景色が変わるためスタートを決めにくい、1、2マーク付近にうねりが発生しやすくなるため、1コースの勝ちパターンである逃げが決まりにくくなっています。

遊覧船による波の影響

琵琶湖は日本最大の淡水湖ということもあり、多くの観光客が訪れます。

観光客向けに大型の遊覧船が琵琶湖を回遊しており、遊覧船が起こす波が競技水面にうねりや波を起こすことがあります。

このうねりや波がターンの難易度を上げ、イン逃げが決まりにくい状況が生まれています。

遊覧船の本数は春～夏は多いですが、冬にかけて本数が減っていくため、冬になるほど遊覧船による波の影響が少なくなり、1コースのイン逃げが決まりやすくなるというわけです。

びわこ競艇場は季節の差が出やすく、要因もわかりやすいため紹介させて頂きましたが他の競艇場でも季節による傾向の差はあります。

しかし、差となって現われている以上は何か原因があるはずですので、その原因を知ることが重要です。

知っていれば遊覧船が回遊していない時間、水位が高くなっていない日であれば1コースの期待度が高くなり予想も少し変わってくるでしょう。

他にも1着率だけでなく、2着率や3着率が季節によって異なる競艇場もあります。よく行かれる、予想をする競艇場の季節別にはしっかりと目を通しておきましょう。