2020年8月5日から8月10日にかけて、多摩川競艇場で開催された「第34回レディースチャンピオン(G1)」の優勝者が決まりました。
「レディースチャンピオン」は毎年8月に行われる、女子レーサーのみのG1競走です。
・前年優勝
・オールレディース優勝選手
・女子レーサー勝率上位者
と出場資格がどれも厳しいため、自ずと強豪選手たちが集まります。
今回も優勝戦には名だたる選手ばかりが集結しましたが、その中で見事にVゴールを決めて勝利を掴んだのは“女王”平山智加選手でした。
レースの展開
平山選手は2コースでの出走でした。
通常、2コースから攻めるのであれば差しがセオリーとされています。
しかし、平山選手は1マークの時点であまり見られないまくりを選択します。
スタートはほぼ横ばいで、接戦が予想されました。
第1ターンマーク旋回時も6艇がもつれ合い、混戦に。
そんな中、平山選手は華麗にまくりを決め、一気に後続を突き放します。
その後、2マークも危なげなく回った平山選手は独走状態。2周目、3周目も危なげない走りで後続との距離を放し、そのままゴールを切りました。
なお、2着は1周目1マークで少し体勢を崩したものの、立て直して走り切った1コースの守屋選手。
3着は激しい争いの末、3周目2マーク付近で先行した3コースの細川選手でした。
払戻金は以下の通りです。
単勝2:390円
2連単2–1:660円
3連単2–1–3:1,710円
「本当に取りたいタイトルだった」レディースチャンピオン悲願の初優勝
平山選手は2006年5月にデビューを果たし、快進撃の末に2010年、女子レーサーとして史上初となる最優秀新人に選出された経歴を持ちます。
また、パーフェクト優勝を達成したりSG制覇を果たしたりと、輝かしい成績を収めてきました。
その実力から“女王”と呼ばれるほどの平山選手ですが、レディースチャンピオンでの優勝は今回が初。
そのため、レース後の優勝インタビューでは「本当に取りたいタイトルだった」「本当にうれしい」と満面の笑みを見せました。
まくりを選択したことについては、
「体が勝手に反応した」
と回答。数々のタイトルを獲得してきた”女王”だからこそのとっさの判断で、見事に勝利を掴みました。
平山智加選手の今後について
平山選手が次に出走するのは、2020年9月1日からとこなめ競艇場で開催される「モーターボート大賞」です。
また、その後も「オールレディースJALカップ」「三国プリンセスカップ」などへの出場が予定されています。
平山選手の今後の出走予定
開催期間 | 開催場 | グレード | レース名 |
---|---|---|---|
9月1日~9月6日 | 常滑 | G2 | モーターボート大賞 ~昭和VS平成~ |
9月14日~9月19日 | 若松 | G3 | オールレディースJALカップ |
9月17日~9月22日 | 三国 | 一般 | ヴィーナスシリーズ第13戦 三国プリンセスカップ |
9月26日~9月30日 | 丸亀 | G1 | 京極賞 開設68周年記念競走 |