新年早々、競艇に関して非常に残念なニュースが報道されました。
滋賀県営「びわこボートレース場」(大津市)で昨年7月に開かれたボートレースで八百長をし、300万円を受け取ったとして、名古屋地検特捜部は8日、モーターボート競走法違反(収賄など)の疑いで元ボートレース選手の西川昌希容疑者(29)=東京都練馬区=を、現金を渡したとして、同法違反(贈賄など)容疑で親戚の会社員増川遵容疑者(53)=津市=をそれぞれ逮捕した
逮捕容疑では、西川容疑者は事前に増川容疑者と打ち合わせ、昨年7月2日の2レースでわざと4着と2着になり、その見返りに増川容疑者から300万円を受け取ったとされる。特捜部は認否を明らかにしていない。
西川容疑者を知る関係者は「『八百長を指摘する事実無根の書き込みをされ、競走会に聴取された』と話していた。それから理由も言わずに引退し、携帯電話にも出なくなった」と語った。
引用元:https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200108-00010051-chuspo-spo
簡単にまとめると
ある競艇選手が親戚のおじさんと結託して、2つのレースでわざと負けた。
おじさんは2つのレースを的中させて大儲け、その見返りとして選手に300万円を渡した。
それがバレてしまい2人とも逮捕された。
このような流れです。
疑惑のレースは本当に八百長だったのか、リプレイ動画を振り返りながらその内容を調査しました。
八百長とされているレースをリプレイ動画から調査
疑惑のレースとされている2019年7月2日にびわこ競艇場で行われた第7レースの動画です。
※このレースでは西川容疑者は2号艇で2番人気。
注目のシーンをそれぞれ紹介します。
1:31~1:55
1周目1マークで4号艇が転覆により失格となりました。
八百長では?と思って見ているせいかもしれませんが、4号艇の転覆とは別に外に膨らむ2号艇のターンは不自然に見えます。
1:55~2:34
4号艇が転覆したため競技水面には救助艇が作業を行っていました。
そのため、各艇は救助艇の邪魔にならないように安全に走行することが義務付けられているのですが、2号艇は後続に追いつかれるほど不自然な減速を見せています。
本来であれば競争を続けている挺は一定の速度で走行し、救助艇付近で順位の入れ替わりは起こりません。
この減速に「連に絡まないようにしたのでは?」と多くの疑惑の目が集まることになりました。
2:34~4:35
この間、2号艇3号艇は画面から切れていますが実況からは3位が3号艇、4位が2号艇とあります。
疑惑の減速後の2周目1マーク前後で順位が入れ替わり、そのままゴールとなっています。
転覆がなければここまで違和感の残るレースにはならなかったかもしれませんが、最初のターンから2周目1マークまでの展開は改めてリプレイを見直すと非常に怪しいレースだったと感じます。
SNS上での反応は?
この件に関して気になったツイートを紹介します。
元ボートレーサー(伊藤宏氏)の方からはこのような内容も…。
他にも八百長をやっている選手がいると受け取れるような内容です…。
今回の騒動で西川容疑者が連絡用のスマートフォンを競艇場に持ち込んでいたという報道もあります。
このような経緯もあるため協会側も前検日のチェック体制を見直しなど、再発防止に向けて何か対応をして頂ければと思います。
また、このような出来事があったにも関わらず各競艇場の公式サイトや公式SNSでは何事も無かったのように更新が行われています。
謝罪を要求するといった話ではないですが、何か経緯などに関する話があっても良かったのでは?と個人的に感じてしまいました。
まだ、疑問が残るこの八百長騒動ですが、次回の更新では八百長を行う理由や実際に可能なのかということを調査します。