競艇場にはそれぞれ特徴と傾向がある!予想に役立つ情報をまとめています
競艇場によってレースの展開や結果が異なる
知らない方からすれば競艇場は作られた場所が異なるだけでどこでも同じだと思うかもしれません。
しかし、どこでも同じと思って予想し舟券を買っているのであれば安定して予想を的中させることは難しいです。
その理由ですが競艇場は全部で24場ありますが、コンディションがまったく同じ競艇場は存在しません。
まずは全競艇場の1コースの1着率を見てみましょう。
1コース勝率 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着 | 5着 | 6着 |
---|---|---|---|---|---|---|
大村 | 68.3 | 14.5 | 6.7 | 4.1 | 3 | 3.1 |
下関 | 63.1 | 14.5 | 7.5 | 5.7 | 4.2 | 4.8 |
芦屋 | 62.9 | 18.7 | 6.5 | 5.6 | 4.3 | 1.7 |
住之江 | 62.6 | 15.9 | 7.6 | 6.9 | 4.1 | 2.6 |
徳山 | 62.2 | 16.1 | 6.4 | 6.7 | 6.4 | 1.9 |
若松 | 62.1 | 16.5 | 7.1 | 5.2 | 5 | 3.9 |
蒲郡 | 60.3 | 16.1 | 8 | 6.1 | 5.2 | 4 |
津 | 58.9 | 16.3 | 8.3 | 6.5 | 5.7 | 4 |
尼崎 | 58.8 | 17.2 | 7.1 | 4.9 | 6.6 | 5.1 |
宮島 | 58.2 | 18.3 | 8.8 | 5.8 | 5.3 | 3.3 |
児島 | 58.1 | 17.1 | 6.2 | 6.6 | 6.4 | 5.3 |
常滑 | 58.1 | 18.4 | 6.3 | 7.4 | 4.8 | 4.8 |
浜名湖 | 57.5 | 16 | 8.1 | 6.6 | 7.2 | 4.4 |
びわこ | 56.9 | 16.3 | 7.4 | 8.2 | 6.4 | 4.4 |
丸亀 | 56.8 | 18.4 | 8.2 | 6.5 | 4.6 | 5.1 |
多摩川 | 56.8 | 17.4 | 8.5 | 7.7 | 4.3 | 5 |
三国 | 55.6 | 17.4 | 10.1 | 7.3 | 4.6 | 4.7 |
唐津 | 54.9 | 18.6 | 8.1 | 6.3 | 5.6 | 6.2 |
桐生 | 54.9 | 21.4 | 6.4 | 7.8 | 5 | 4.2 |
福岡 | 53.6 | 16.3 | 9.1 | 9.1 | 6.4 | 5.2 |
江戸川 | 50.9 | 21.1 | 8 | 8.8 | 5.7 | 5.4 |
鳴門 | 49.3 | 20.2 | 7.6 | 10.1 | 7.8 | 4.8 |
平和島 | 44.8 | 18.8 | 10.2 | 10 | 10.5 | 5.5 |
戸田 | 41.6 | 17.6 | 10.3 | 10.3 | 11 | 8.9 |
集計期間:2019/12/01~2020/02/29 単位:%
公式サイトで公開されている数字を独自にまとめています。
競艇では1コースの1着率が50%あると言われていますが、最も高い大村競艇場の68.3%に対し、最も低い戸田競艇場は41.6%と約27%もの開きがあります。
なぜ、同じルールの中で走っているにも関わらずこのような差がでてしまうのでしょうか?
競艇場はそれぞれ立地条件や競技を行う水質、コースの形など様々な部分に違いがあり、その違いがレースの展開や結果に影響を与えています。
競艇には基本的なセオリーはありますが、競艇場ごとの特徴を理解し予想に反映させることが「勝率」のアップに繋がります。
関東地区の競艇場を紹介
関東地区には桐生競艇場(群馬県)、戸田競艇場(埼玉県)、江戸川競艇場(東京都)、平和島競艇場(東京都)、多摩川競艇場(東京都)と計5つの競艇場があります。
それぞれにインが強いやセンターが強い、レースが荒れやすいなどの特徴があります。
桐生競艇場
桐生競艇場は群馬県にあり国内最北端に位置する競艇場です。
また、他の競艇場と比べ高い位置にあり、気圧の影響を受けるためモーターのパワーが出にくいという特徴があります。
戸田競艇場
戸田競艇場は施設の規模が大きい、好アクセスなどの理由から全国の競艇場の中でもトップクラスの売上を誇っています。
レースの傾向としては1号艇が不利になりやすくセンターの勝率が高い特徴があります。
江戸川競艇場
江戸川競艇場は河川を利用した競艇場のため、水の流れや水位が変わりやすいことから難水面として有名です。
そのため、過去には江戸川競艇場での走行を受けない選手もいましたが、現在では原則全選手が走るようになっています。
平和島競艇場
平和島競艇場は運河を利用した競艇場のため、潮の満ち引きや大型船舶が起こす波、風などの影響を受けやすいです。
そのため、1コースの勝率が低いという特徴があります。
多摩川競艇場
多摩川競艇場は公式サイトでも「日本一の静水面」と謳っているほど、水面が荒れることが少ない競艇場です。
そのため、1マークのスピード勝負になることも多く競艇らしいダイナミックなレースを楽しむことが出来ます。
東海地区の競艇場を紹介
東海地区には浜名湖競艇場(静岡県)、蒲郡競艇場(愛知県)、常滑競艇場(愛知県)、津競艇場(三重県)と計4つの競艇場があります。
フライングが多い、荒れるレースが多いなどそれぞれの特徴があります。
浜名湖競艇場
浜名湖競艇場は浜名湖を利用した競艇場で全国でも指折りの広さを誇っています。
水質は汽水ですが、競争水面の広さもあって選手からは「乗りやすい」との声もあり、特にセンターやアウトコースが思い切り握ってターンするため様々な展開を見ることができます。
蒲郡競艇場
蒲郡競艇場は全24競艇場の中で23番目と非常に新しい競艇場です。
2006年よりすべてのレースをナイターとすることで売上を大きく伸ばしたことでも有名です。
全国平均と比べると若干インが強い競艇場で、選手の実力や機力が反映されやすいと言われています。
とこなめ競艇場
とこなめ競艇場は焼き物の町としても有名な愛知県常滑市にある競艇場です。
強い追い風が吹くことが多くレースの展開や結果に影響を与えることも少なくありません。
競艇場の東側には大きな招き猫のオブジェがあるため、願掛けを行ってから挑まれる方も多いです。
津競艇場
津競艇場は三重県の津市にある競艇場です。
夏場と冬場は強い風が吹くことが多く、レースが荒れ高配当となることも珍しくありません。
風や水面の状況を常に気にすることが勝率アップに繋がります。
近畿地区の競艇場を紹介
近畿地区には三国競艇場(福井県)、びわこ競艇場(滋賀県)、住之江競艇場(大阪府)、尼崎競艇場(兵庫県)と計4つの競艇場があります。
日本一といっても過言ではない集客率と売上を誇る住之江競艇場を中心に異なる特徴を持つ競艇場が揃っています。
三国競艇場
三国競艇場はスタート位置のコース幅が62メートルと全競艇場の中で最も広いです。
水質は淡水で硬め、年間を通して追い風が多い競艇場となっており、これらの傾向からインが強いとされています。
びわこ競艇場
びわこ競艇場は国内最大の淡水湖であるびわこ内にある競艇場です。
自然の環境を利用しているだけに自然からの影響を受けやすく、インの勝率は全国平均と比べ低い結果となっています。
住之江競艇場
住之江競艇場は大阪府住之江区にある、競艇場の中でもトップクラスの知名度を誇り、その売上も毎年全24競艇場の中でも毎年上位に名前を連ねています。
SGレースの開催数も多く、SG初のナイターレースも2019年にこの住之江競艇場で開催されました。
尼崎競艇場
尼崎競艇場は兵庫県尼崎市にあり「尼崎センタープール」とも呼ばれている。
以前はその別名通りセンターが強いと言われてきましたが、昨今ではその傾向も薄れインの勝率が上がってきています。
四国地区の競艇場を紹介
四国地区には鳴門競艇場(徳島県)、丸亀競艇場(香川県)、と計2つの競艇場があります。
ともに潮の影響を受けやすい競艇場となっており、他の競艇場は異なり風だけでなく潮の満ち引き状況もレースの予想に加味する必要があります。
鳴門競艇場
鳴門競艇場は海を利用した競艇場ですが防波堤のおかげで大きな波やうねりは起こりにくいです。
しかし、潮の満ち引きは防ぐことができずレースの展開や結果に影響を及ぼします。
そのため、公式サイトでも紹介されている潮見表のチェックは必須です。
まるがめ競艇場
まるがめ競艇場は同じ四国にある鳴門競艇場同様に潮の満ち引きがレースに大きな影響を与えます。
更に年間を通して風が吹いており、天候の変わり目は急な追い風が吹くため状況により様々なレースを楽しむことができます。
中国地区の競艇場を紹介
中国地区には児島競艇場(岡山県)、宮島競艇場(広島県)、徳山競艇場(山口県)、下関競艇場(山口県)と計4つの競艇場があります。
潮の満ち引きや時間帯などによってレースの結果が変わる競艇場が多いです。
その中で下関競艇場は比較的おだやかなためインコースが強いとされています。
児島競艇場
児島競艇場は岡山県倉敷市にあり、収容人数の多いスタンドに2,800台の駐車場を完備し、場内には飲食店だけでなく銀行のCD(現金自動支払機)などの設備も整っています。
バックストレッチは国内でも指折りの広さを誇っており、インコースの逃げが決まりやすい競艇場となっています。
宮島競艇場
宮島競艇場は広島県廿日市市(はつかいちし)にあり、スタンドからは観光名所として有名な厳島を望むことができ、天気に恵まれた日は厳島神社の鳥居を見ることもできる。
競争水面は海水のため、徳山競艇場や下関競艇場、児島競艇場と同様に潮の満ち引きの影響を大きく受けます。
徳山競艇場
徳山競艇場は山口県周南市にある競艇場で笠戸湾に面しているため強い風が吹くことが多いです。
バックストレッチが広くどの挺も1マークを思い切りまわれるため、風や潮の状況によっては高配当が付くこともあります。
下関競艇場
下関競艇場は山口県下関市にあり、ナイターレースにはLEDが使われているため他の競艇場よりも明るいとされています。
基本はイン有利となっていますが、風が吹いた際にはセンターやアウトコースのまくりが決まりやすくなります。
九州地区の競艇場を紹介
中国地区には若松競艇場(福岡県)、芦屋競艇場(福岡県)、福岡競艇場(福岡県)、からつ競艇場(佐賀県)、大村競艇場(長崎県)と計5つの競艇場があります。
同じ都道府県内に3つ以上の競艇場があるのは東京都と福岡のみです。
若松競艇場
若松競艇場は福岡県北九州市若松区にあり、初めて全日本選手権競走が開催されたことから競艇ファンからは「ダービー発祥の地」とも呼ばれている。
競艇のセオリー通り基本的にはインが強い、しかし、強風の日はそのセオリーが崩れることもあります。
芦屋競艇場
芦屋競艇場は福岡県遠賀郡芦屋町にあり、淡水のため水質は硬めですが選手からは走りやすいと評判が高いです。
そのため、スピード勝負になることが多く若手が積極的な勝負を挑む姿がよく見られます。
福岡には他に2つの競艇場がありますが、若松競艇場との距離が非常に近いことで知られています。
福岡競艇場
福岡競艇場は福岡県福岡市中央区にあり、繁華街として有名な天神から徒歩10分と非常に訪れやすい立地となっています。
1マークが那珂川に突き出ており、全国に類を見ない特徴的なコースとなっています。
そのため、風や潮の影響によりうねりが発生しやすくアウトコースにとって厳しい状況が起こりやすくなっています。
からつ競艇場
からつ競艇場は佐賀県唐津市にあり、当時は豪華な建物だったため数キロ先離れていてもその姿を確認できことから話題になりました。
競争水面が広いためスピードレースが多く、向かい風の日は風速によってレースの展開も変わるため風速別の傾向を知っておくことが重要です。
大村競艇場
大村競艇場は長崎県大村市にあり、国内最南端・最西端の競艇場として知られています。
全24競艇場の中で最もインが強いと言われており、1着率とともに3連率も非常に高い数値です。
1号艇に強い選手が入ることが多く、舟券購入の際は1号艇が中心となるでしょう。