2020年7月30日から8月4日にかけて、びわこ競艇場で開設68周年記念「G1びわこ大賞」が開催されました。
2大会連続で地元・滋賀支部の選手が優勝しているびわこ周年。
本レースでも丸野一樹選手、君島秀三選手、馬場貴也選手の3名が優勝戦に駒を進め、注目を集めました。
そんな中、見事なまくり差しで先頭集団を抜き去り、そのままVゴールを決めたのは5号艇の馬場選手でした。
2014年開催のびわこ周年で優勝戦に進出するも、翌年以降は予選、準優で敗れ続けてきた馬場選手。悲願の初G1制覇を、地元滋賀で成し遂げました。
レースの展開
初日から激しいせめぎ合いが繰り広げられた本レース。
インコースが有利とされるボートレースですが、準優ではすべての1号艇が敗退するというまさかの展開に。
そんな中で行われた優勝戦はスタート直後、1号艇を手にした西島選手がセオリー通り先行します。
しかし、第1ターンマークを旋回する際に後を追う君島選手ともつれてしまいます。
その隙を見逃さず、アウトコースから華麗なまくり差しを決めたのが馬場選手でした。
先頭に躍り出た馬場選手はそのまま第2ターンマークも1位で旋回。その後、2周目、3周目も安定した走りで独走し、2位の君島選手と2秒差をつけてVゴールを決めました。
なお、3着は西山選手で、払戻金は以下の通りになりました。
単勝5:1,030円
2連単5–3:5,710円
3連単5–3–1:15,410円
「3周目からこみ上げてきて泣いてしまいました」地元で悲願のG1制覇達成
2014年に開催されたびわこ周年で優出し、4着という結果を残した馬場選手。
しかし、2015年以降は予選敗退3回、準優敗退2回と思ったように結果を残せず、苦汁を飲まされ続けてきました。
そんな中で挑んだ本レースでは、不利とされるアウトコースでありながらも見事なまくり差しを決め、悲願のVを飾りました。
レース前は追い風の影響を心配していたものの、直前に水面が落ち着きを見せたことから「思い切って旋回できる」と確信したようです。
実際、レースでは素晴らしい走りを見せ、自身でも「今節で一番良かった」と語っています。
また、ピットに引き上げた際に見せた涙については、
「3周目からこみ上げてきて泣いてしまった」
と語っています。
苦しい経験を乗り越えた末に、念願のG1初制覇を地元で勝ち取った馬場選手。
おめでとうございました!
馬場選手の今後について
馬場選手が次に出場するのは、2020年8月27日に下関競艇場で開催される第66回ボートレースメモリアル(SG)です。
また、その後も9月3日から開催される第48回高松宮記念特別競走をはじめ、数々のレースへの出場が予定されています。
12月に開催されるグランプリに向けて、「今年もこの勢いで行きたい」と熱く語った馬場選手。
今後の活躍に要注目です。
馬場選手の今後の出走予定
開催期間 | 開催場 | グレード | レース名 |
---|---|---|---|
8月27日 | 下関 | SG | 第66回ボートレースメモリアル |
9月3日~9月8日 | 住之江 | G1 | 第48回高松宮記念特別競走 |
9月17日~9月22日 | 児島 | G3 | 第19回シモデンカップ |
9月26日~9月30日 | びわこ | 一般 | レイクルびわこ開設4周年記念 日本トーター杯 |
10月20日~10月25日 | 大村 | SG | 第67回ボートレースダービー |