痛恨のミス…服部選手がフライング挺の信号を見誤り即刻帰郷処分

3月7日児島競艇場で行われていた備南競艇事業組合44周年記念競走の初日12レースで服部幸男(はっとり ゆきお)選手が即刻帰郷処分を受けました。

服部選手はなぜ即刻帰郷処分を受けてしまったのでしょうか

このページではレースの内容を振り返りながら、詳細を紹介していきます。

まずは出走表とオッズから確認していきましょう。

出走表とオッズ表

出走表

締め切り時の3連単オッズ

服部選手は2号艇だったため、オッズの面から見ても1号艇に次ぐ人気でした。
多くの方が服部選手は2~3着に入ってくる可能性が高いと考えていました。

レースの動画

スタートから順にレースを追っていきます。


1:47前後
3号艇立間選手がフライングをしてしまいました。


2:20前後
フライングに気付いた3号艇立間選手が最後方へと挺を下げています。
(写真では分かりにくいですが一番後ろにいるのが3号艇です)
ここまでの展開に不自然な点はなく、4号艇服部選手はこの時2着を狙える位置にいました。


2:40前後
4号艇服部選手が上体を起こしたり、周りを気にする様子を見せています。
すでにフライング挺は退場しており、ここは全挺が全力でレースを続けなければいけないシーンです。


2:45前後
4号艇服部選手は完全に上体を起こし減速したため、4号艇と6号艇にあっさり抜かれてしまいました…。

減速した理由はフライング挺の信号を見誤り、自分がフライングしたと勘違いしたためでした。
その後、勘違いに気付きレースに戻りますが5着でのゴールとなってしまい、『騒乱を引き起こす可能性のある航法』として即刻帰郷処分を受けました。

レースの結果

減速した際に4号艇と6号艇に抜かれてしまったため、着順は1-6-4となりました。
あのまま走っていれば1-2-6となっていた可能性が高かったため、1-2の組み合わせの舟券を購入していた方からするとたまったものではないですね…。

スタートを見ると服部選手は最も遅いスタートなので、服部選手がフライングとなると全挺フライングになります。
そのため、周りのスタートが見れていれば勘違いはしなかったのかも…などと考えてしまいます。


しかし、全挺が0.1を切る好スタートを決めており非常に僅差だったため、A1級の選手であっても周りの挺がどのようなスタートだったのか把握しきれていなかったのかもしれないですね…。

近いケースとして2019年10月15日に田中信一郎選手が自身のフライングに気付くことなく3周を完走し即刻帰郷処分を受けています。
これはフライング挺の信号を見落としたことが原因でした。

プロの選手であっても、このような見誤りや見落としがあるものだと感じました。
このような展開を予想に入れることは不可能ですので、舟券を購入する側としては「事故」として割り切るしか無さそうです。